DEEP PURPLEとLED ZEPPELIN
DEEP PURPLEの方は現在のハードロックやへヴィメタルにも通じる“様式美”を確立したバンドの一つであり、ギターのリッチー・ブラックモアとオルガンのジョン・ロードの奏でるバロック風のメロディは美しくも悲しく、マイナー調のフレーズは日本人の心の琴線を刺激してくれる。メンバーチェンジが頻繁だったので活動時期で微妙に作風が異なるが、日本人にとってのDEEP PURPLEといえばリッチー在籍時の第2期や第3期頃に発表された音源のことだと思う。最も愛された時期を限定するとやはりリッチーの存在は欠かせない。ギター・ヒーローとしてのリッチーの存在も巨大だ。哀愁漂うバロック音楽を基調としたメロディを当事としては超高速の早弾きで奏で、ステージでは狂ったようにストラトキャスターを痛めつけるパフォーマンス。70年代は多くの『ギターヒーロー』が乱立した時代だったけど、純粋にテクニックとステージで突き抜けたギタリストはリッチーが頂点に位置すると思う。
こんどはZEPについて。
ZEPはデビューから解散までメンバーは固定されていた。ギターのジミー・ペイジ。ベースのジョン・ポール・ジョーンズ。ドラムのジョン・ボーナム。ボーカルのロバート・プラント。最初から最後までこの4人。奇跡の4人というか黄金の4人である。解散の原因はジョン・ボーナムの死亡によってなのだが、代わりのドラムなんて想像できない。ZEPはこの4人が集まったこと自体が奇跡であり、バランスが保たれていた。その内の誰かが欠けた瞬間から神話は崩壊するのだ。ZEPの場合もギター・ヒーロー、ジミー・ペイジの存在がバンドのイメージ付けに大きな影響を与えている。ペイジは元々セッションギタリストとして有名で様々なスタジオ録音に参加し、プロデュース能力が高く評価されていた。かの有名なザ・ヤードバーズにも在籍していたことがある。ちなみにZEPはデビュー当時ニュー・ヤードバーズという名でプロモーションされた。
ZEPは間違いなくハードロックバンドなのだが、PURPLEのように明らかなイメージを固定しにくい。ブルースを基調にした曲が大半を占めるが、イングランド民謡やフォークといった要素が随所にちりばめられている。このことがZEPの作品に奥深さを与えており「ZEPは単なるハードロックバンドではない。ヘヴィメタルと同列に語るな!」という論調の根拠の要因にもなっている。
バンドとしての接点が皆無なのに比較され続けるDEEP PURPLEとLED ZEPPELIN。私は両方とも好きなんだけど、ファン層は微妙に違うみたいだ。
あえて失礼な言い方をさせてもらえば、ZEPの方は「腐れロック評論家くずれ風知ったかぶり野郎」なファンが中心だ。ブルースがどうとか細かなことにこだわる連中が多い。ロックファン全体をとおしてみてもZEP愛好家にはエリート意識が強いみたいだね。
私が許せないのはZEPファンがよく口にする“ZEPはDEEP PURPLEなんかと一緒に語られるべきではない。もし比較されるならBEATLESの方が相応しい”という説。なんじゃこりゃ?たかがロックバンドを語るだけなのに、何故にZEPファンはこんなにもヒステリックなのか?たしかに音楽ジャンルとしてはDEEPPURPLEはどう考えてもハードロックまたはヘヴィメタルにカテゴライズされる。対してZEPはジャンル分けしにくい。作品にバリエーションが多いからだと思うのですが、ハードロックやヘヴィメタルの仲間にされるのがそんなに嫌なのか?屈辱的なことなのか?
つまりハードロックやヘヴィメタルはポップミュージックとしては“下等”なのか?
こじつけがましいがZEPファンの言いたいことを究極まで突き詰めると上記の結論に行き着くしかない。
では、なんでDEEPPURPLEはZEPより下に見られるのか?
考えられる理由のただ一つはルックス。
演ってる音楽はともかくリッチーやジョン・ロードのルックスはいまいちだ。アイドル性は微塵もないし、カリスマのような神々しさも感じないし。少女ファンが大騒ぎするバンドではないね。
対してZEPだがフロントマンのロバート・プラントはいい男だ。「バンドのボーカルは男前でなければならない」という原則を見事に体現している。
そのことを踏まえてか後にPURPLEはデヴィッド・カヴァーデールを補強してルックス強化を図っている。
本当か嘘か知らないがリッチーは植毛したという説がある。たしかに映像でみると初期の頃でも髪は薄い。スカスカで涼しそうだ。「ロック界で初の植毛した人」という有難くないパイオニアに祭り上げられている。これもPURPLEのマイナスイメージ作りに大きな影響を与えたに違いありません。
ルックスが良いと言われるZEPですが、後期はたいしたことない。
もともとデブだったボーナムは更に巨大になり、プラントの顔もかなり年齢を感じさせる疲れた表情になっていた。
最も変化したのはジミー・ペイジだ。ドラゴンスーツでレスポールを低く構えていた頃は抜群にカッコ良かった。テクニックはともかく「ロックギタリストかくあるべし」だ。しかし、後期のペイジはアルコールと大量のドラッグ摂取で体調ボロボロ。晩年のエルビスのようなブヨブヨ体型に成り果ててしまった。アルバム製作も遅々として進まず、創作意欲は減退する一方だった。実際かなりヤバイ状態で周囲の人間は、死ぬならボーナムよりペイジだと思っていたらしい。こうなるとギターが下手、肥満体型、ドラッグ中毒、代表曲は盗作だらけ、なんの取り柄も無いおじさんである。
そこで結論!
ミュージシャンたるものコンスタントにアルバムを発表し、作品のクオリティーが保たれており自分のスタイルを確立していることが重要。難解な解釈が必要な作品なんかより自分達を支持してくれるファンの心理を察知して作風を維持すること。つまり、この条件を満たしているDEEP PURPLEの方が偉いのだ。
LED ZEPPELINは芸術性が高く、DEEP PURPLEはダサい、と言われ続け屈辱の日々を送ってきたDEEP PURPLEファンの皆!
もう涙を流す日々は終わった。
胸を張って『LED ZEPPELIN?あんなのrockオタクの聴く音楽だぜ。体に悪いよ』とZEP至上主義の連中に言ってやろうじゃありませんか。
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みちをでーーーっす!
「BURNを聞いてから人生が変わってしまいました。」
とは、ランチ148での宝田さんの発言なのだが、何を隠そうみちをも同じであーる!
みちをの場合、それまでは天地真理命だったのだが、親戚のお兄さんにBURN聴かされてから「うぉー!こ、これだー!!」と、いわゆるロックに目覚めてしまったわけだー!
かれこれ○○年前の話なわけだが。
で、世間の皆さんと同じようにDEEP PURPLEを制覇しつつLED ZEPPELINが気になったりしつつ、古いのやら新しいのやらを聴... [続きを読む]
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