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2005/07/25

NS400R (NC19,桜花)の悲劇

 こんなにも美しく、最先端テクノロジーの集合体のようなバイクがかつて存在したのである。

ns400r_050724

 しかし、なぜかバイク史のなかでは大きなスペースを割いて語れることの少ないバイクだ。
 
 なぜか?

 詳しい販売台数は不明だが、不人気車だったそうだ。
 不人気じゃ歴史に残らないのも当たり前か?
 いやいや違う。NS400Rが地味なのには訳がある。

 その訳とは、どのメーカーもビッグ2ストロークエンジンのバイクを作らなくなったから。理由はよくわかんないけど、加速力が強烈すぎて、「危ないから」という説が有力らしい。つまり一般のライダーのテクニックでは持て余してしまうってこと。

 当時はどのメーカーも大型2ストレプリカを発表していて、YAMAHAからはV4のRZV500R、SUZUKIからはスクエア4のRG500Γ(400Γも有)というように、競ってGP直系のレプリカを発売していたものです。
 HONDAは4ストメーカーというイメージが強かったのですが、満を持して市販に踏み切ったのがNS400Rなのです。
 WGPを制した2ストロークV型3気筒を、シリンダーのレイアウトこそ違えどリアルに再現してみせた開発陣の技術に脱帽!
 まさに『本田技研』ですね。

 サーキットから逃げ出してきたようなマシンが路上にあふれ出した時代だったのです。

 しかし黄金期はあっという間に過ぎ去る。
 2ストレプリカブームは250ccがメインとなりNSRやTZR、RGV‐γ、KRが峠を占領。ビッグ2ストはあっという間に駆逐されていった。

 しかし、時代はもっと深刻な状況に変化する。
 2ストロークエンジンは環境に厳しいとのことで絶滅しようとしているからだ。レプリカが元気が無いとかいう段階ではないのだ。
 こんな時代が来ると十数年前に想像することができたか?
 プロアームのNSRが中古で100万円もする時代が来ると想像できたか?

 今後は排ガス問題のクリア、燃費の劇的な向上等がなされない限り、ビッグ2ストバイクは販売されることはないだろう。悲しいことである。

 誰もが憧れのスペンサーになれるNS400R・・・・

 NS400Rがマイナーな大きな理由はもう一つある。
 「バリバリ伝説」のせいだ。

 主人公のグンがCB750FBの次に乗ったバイクがNS400Rなのである。だけどグンのバイクというとCBのイメージが強すぎて、熱心な読者ですら「NSなんて出てきたっけ?」なんである。

 グンよ。
 なんでもっと早くNS400Rに乗り換えなかったんだ!
 もう1年早ければNS400Rの境遇は劇的に変わっていたかもしれないのに。

 私は断固主張する。
 『グンの愛機は、裏山の伝説のコースレコードを破ったNS400Rである!』

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