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2005/07/26

男根崇拝 ~私の町の神様~

 信仰には様々な形態がある。なかには現代人の常識では理解不能な土着の信仰が未だに日本各地に根付いている。
 日本では“八百万の神様”というぐらい、いろんな神様、無数の崇拝対象がある。
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 (ドラゴンクエストに出てくる“小さな祠”ってこんなイメージか?)

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 しかし、近年になって全国の産土神が絶滅の危機にあるらしい。

 日本の古代信仰形態は唯一絶対神を奉ずるイスラム教やキリスト教とは性格が全く正反対だ。
 「古事記」を読めばすぐに理解できることだが、古代日本人の描いた神話世界は素晴らしく人間味豊かで親しみやすい神々が現世を謳歌している。そこには聖書のような説教臭さは微塵も無く、人智を超越した神々のロマンが満ち溢れている。

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(朽ちた鳥居が不気味・・・)

 日本の古代神道は教義に基づいた「宗教」とは一線を画すものであり、むしろギリシャ神話や北欧神話と近いものに感じる。例えばギリシャ神話に登場する神々は、古事記の神々と同様に、非常に鬱陶しいくらいに人間臭く、超人的な能力を有しながらも人間の女を愛し、人間の女を相手に不倫し、人間の女を孕ませ、妻の逆鱗に触れることを恐れ慄き、人間と同等の日常的な悩みを抱え持っているのだ。「神様」といいながら、あくまでも等身大なのだ。

 キリスト教やイスラム教のように、他の価値観を一切認めようとしない不寛容で偏った世界観は、本来なら人類が後世へ語り継ぎ守り抜くべき伝統や価値観を、時として根底から破壊することがある。

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(なんという雄雄しさ!)

 前置きが長くなってしまったが、日本各地には“性器信仰”というものが存在する。
 読んで字の如く、男性器や女性器そのものを神として崇め奉ることだ。
 詳しいことは不明だが、古来より日本人は生命を産み出す女性器や女性そのものを神聖視する風習があった。 また、生命を作り出す行為“セックス”についても、キリスト教のように欲望の対象とは捉えず、命を創る神聖な儀式として考えていた。
 神社の鳥居は女性器を模ったものというのは有名な説である。

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(よく磨かれたカワイイペニスですね)

 私の地元にも“性器信仰”が存在する。存在するといっても他の地域のように盛大なお祭りが行われている訳ではなく、郷土史の資料として文献が少々と、寂れた山奥の祠があるのみだ。
 “性器信仰”のお約束どおりペニスを模った『御神体』も鎮座している。

 なぜわが町の“性器信仰”は廃れてしまったのか?
 興味深い話なので紹介したい。

 時は明治時代初期。文明開化真っ盛りの頃の話。
 開国とともに多数の外国人宣教師が自由に往来するようになり、わが町のような田舎にも宣教師は足を運んだと言います。文献によると、わが町の山間の地域には土着の性器信仰が古くから存在したそうです。性器信仰といっても占いに近いものだったようです。その占いは非常に重要な占いで、作物の収穫量を御神託によって占ったのです。

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 どんな占い方法かというと、毎年持ち回りで一家の主が大晦日に祠に篭ります。祠の周囲では地元民が歌や踊りで大騒ぎします。宴も最高潮に達した頃に、祠の中から神がかり(トランス状態?)になった一家の主が下半身丸出しで飛び出すのだそうです。その瞬間のペニスの状態で吉凶を占うのです。
 馬鹿馬鹿しいと思うのは簡単ですが、遥か太古より脈々と行われてきた、地域住民にとってはかけがえの無い行事だったに違いありません。

 西洋人の感覚で理解しようとすると、非科学的で野蛮で淫らな習慣と思うでしょう。
 事実、当時訪れた外国人宣教師は激しく「ちんちん占い」を攻撃したそうで、“近代的な宗教”を信仰するようにと、キリスト教への改宗を勧めたとの伝承があります。この伝承を裏付ける記録として、現在も刊行されている地方新聞の前身の新聞で報道されたそうです。
 その報道はとても偏った報道で、外国人宣教師の主張を一方的に正論として擁護し、「文明開化の時代に我が県の、○○村では未だにこんな恥知らずな風習が行われている!」と「男根占い」を糾弾したそうです。この新聞報道に村の他の地域の住民も触発されたらしく、「チンチン占い」の伝統を守ってきた人々を激しく弾圧したとのことで、残念ながら徐々に祭りの伝統は廃れてしまい文献と祠に面影を残すのみです。

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(まだ子供の神様?)

 ある一地方の名も無い祭りが消滅しただけのことかもしれませんが、現在の世界情勢にも通じる象徴的なことを含んだ出来事だと私は思います。

 たまたま強大な経済力や軍事力を持った勢力の文化的価値観によって、何世代にも渡って先人が作り、守り通してきた世界各地の伝統や風俗、各種の神々が否定され消し去られようとしています。
 アメリカの巨大コングロマリットは、第3世界に見せかけだけの経済的な豊かさを追求することを強要し、形だけの“民主主義”を理想の世界であり、唯一の正義だと教え込ませています。

 魂のこもっていない物質に支配され、資本家を豊かにする為だけの、チャップリンの『MODERN TIMES』みたいな社会はご免だ。
 息がつまりそうだ。

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外国人の目を意識した知識層発の観念による民俗信仰への介入の共認形成 の事例になるブログ記事を見つけました。場所がちょっと分からないのが残念ですが、引用します。 「男根崇拝〜わが町の神様〜」http://trust-me-swan.cocolog-nifty.com/swan/2005/07/post_757c.html -------------------------------------------------- なぜわが町の“性器信仰”は廃れてしまったのか? 興... [続きを読む]

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