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2005/08/11

聖なる館 LED ZEPPELIN

 ロックの巨人LED-ZEPPELINは楽曲以外にも大きな遺産を後世に残した。

 zep_houses_of_the_holy

 それは『アルバム・ジャケットアート』だ。

 つまりLPのジャケットの装飾に高純度の芸術性を持ち込んだ先駆者であり、

“コマーシャリズム”を超えた何かを表現した最初の存在がLED-ZEPPELINなのだ。

 ZEP以上のアート作品を送り出すアーティストの出現は既に不可能と思われる。 理由は簡単。 音楽の媒体がアナログからディジタルへと進化していく過程で、レコードは消滅しCDへと移行。 さらに進化は加速し媒体そのものが消滅し、音楽は“データ”となってネット回線を駆け巡っている時代だから。

 音楽とアートが共存できる時代ではなくなってきているんだな、今は。

 今回紹介したZEPの『聖なる館』は音楽的にもアートとしてもZEPの変換期を象徴する時代の作品で、私の最も気に入っているZEPのアルバムだ。 全体的にブルースに基本を置いた従来のハードロック路線は影を潜め、新しい方向性を探りながらも、バンドとしての一体感を前面に押し出している。 非常にタイトでまとまりのある印象が強い。 当時最新鋭の音楽機器だった「メロトロン」の大胆な導入によりサウンドの神秘性は一層深みを増している。

 驚かされるのがジミー・ペイジのギター。 下手うまとも形容されるペイジのギターテクだが、『聖なる館』ではハードさを抑えながらも、凄みを感じることができるのだ。 “泣き”や“歪み”、“早弾き”というような単純なテクニックで語ることのできない何か。 常世のものと思えない鬼気迫る不気味さを感じさせるギターだ。

jimmy_double_neck

 アルバム・アートも現世ではありえない光景をアレンジした素晴らしい出来映えだ。 極彩色に輝く岩山とそれにへばりつく無数の全裸の子供達。 子供達はただひたすらに救いを求めるかのごとく岩山の頂上を目指している。頂上で待つものが何者かもわからないのに、子供達は頂上を目指しのぼり続けるしかない。
 まさに“賽の河原”状態!
 子供達が得たものは何だったのか?

 「本当にこんな景色あるんだろうか?あるんなら行ってみたいな・・・・」ずっと私は思い続けていた。

 それが何とあるらしいんですよ!日本国内のそれも関西方面に!
 この情報のソースは、日本のバンドで私に最も愛された『すかんち』のローリー寺西が、昔ある雑誌のインタビューで語っていたことなんです。

 ローリーの談話を要約すると、中学生くらいの時に友達と自転車で遠くまで出かけたらしいのです。どっち方面に行ったかは謎なのですが、とにかく山岳地帯を目指してひたすら自転車を漕いだらしいです。 そしてだいぶ山奥に差し掛かったところで、いきなり『聖なる館』の光景が広がっていたとのこと。 そこは沼地で太陽の光が水面で反射されて周囲の山肌を照らし、刻々と変化する微妙な色合いは、『聖なる館』以外のなにものでもなかったらしいのです。さらにローリーはその場所で持参したお気に入りの音楽(何だったかは忘れた)を聴いて悦にいっていたらしいです。羨ましい。

 関西方面在住の方。
 すかんちファンの方。

 関西方面に実在するという、魔の『聖なる館』地帯をご存知ですか?
 今でも存在するのですか?
 もし知っていたら情報をください。
 
 私の夢は、若き日のローリー氏が愛したその場所で、『聖なる館』を大音量で聴くこと。できれば少し古めの大きなラジカセで、カセットテープに録音したものを再生してみたいな。

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