紋別のザンギ・マスター
意味は不明だが北海道では『ザンギ』は他の鳥の揚げ物とは明らかに区別されている。
私は先日北海道を旅したのだが、苫小牧のセイコーマートで面白いことに遭遇した。惣菜売り場で『鳥の唐揚げ』と『フライドチキン』と『ザンギ』がそろい踏みしていたのである。おまけに『たこザンギ』と呼ばれるたこの揚げ物も隣に陳列されていた。もうさっぱり意味がわからん。脳みそがでんぐり返りしそうだ。
北海道の食文化恐るべし!
私が得た情報では青森方面でも鳥の揚げ物を『ザンギ』と呼ぶ地域があるという噂だ。
そんなことはさておき、北海道のオホーツク地方の紋別市には“番屋”という居酒屋がある。かつては学生で大いに賑わった店で、私も大変にお世話になったものである。
海産物の炉辺焼きがメインで店内には常に魚介類の香ばしい香りと煙が充満していた。店内の空気が白いのだ。深夜2時頃まで営業している眠らない店だった。
一番人気のメニューは『ザンギ定食』当時は650円。揚げたての『ザンギ』にご飯と味噌汁とお新香が付いているのだった。
その他には『カツナット定食』、『ザンギカレー』、『ほたてカレー』といった美味しくて安い料理がたくさんあった。
もう一つの名物はマスター。
Rolling stonesのチャーリー・ワッツに似ているので『チャーリー』と一部のマニアの間で呼ばれていた。十数年前と全く見た目が変化していないのには驚いた。
カウンター席でビールと『ザンギ』を食す私を見て「どこから来たの?」と一瞬にして地元の人間ではないと見抜いてしまった。恐るべき観察力。Forceか?
「番屋」よりも美味しい『ザンギ』を出す店は他にもあるかもしれないけれど、私にとっての『ザンギ』の原体験はずっと「番屋」であり「マスター・チャーリー」なのだ。
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