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2005/09/19

宇宙の英雄

meal_museum_1
(ミールの雄姿)

 北海道を訪れるのなら是非、苫小牧市科学センターを見学に行ってほしい。
 特に北海道らしい部分は無い。
 北海道の自然や味覚を満喫したい方にはあまり縁の無い場所かもしれないが・・・・

 何故、私がこの施設を推薦するのか?
 それは人類の大いなる遺産、宇宙ステーション『ミール』が展示されているのだ!

meal_cockpit_1
(ミールのコクピット!ボタンだらけでカッコイイ!)

 『ミール』とは?
 ロシア語で「МИР(平和)」という意味で、1986年に旧ソ連が打ち上げました。
 当時としては世界初の長期滞在型宇宙ステーションでした。
 『ミール』の凄いところは設計寿命が5年だったのにも拘らず、15年!という長期運用に耐えぬき、人類が初めて経験する無重力下での長期滞在による人体への影響を研究し続けたことでしょう。
 名前は忘れてしまいましたが、宇宙空間での長期滞在の世界記録を持つロシア人飛行士は今でも宇宙の英雄としてロシア国民の尊敬を集めているそうです。

 苫小牧に現存する『ミール』は宇宙を飛んでいた本体ではありません。1986年に打ち上げられた機体の予備機として製作されたものです。もしかしたら宇宙を飛んでいたかもしれない「実物」なのです。

meal_bedroom
(宇宙飛行士のベッドルーム寝苦しそうだ)

 そんな凄い物がなんで北海道の苫小牧にあるのか?
 経緯はよくわかりませんが、ある建設会社が苫小牧市市制50周年を記念して、子供の教育の為にと苫小牧市に寄贈したものらしいです。

 人類が宇宙に暮らすようになる大いなる礎を築いた『ミール』ですが、苫小牧ではしばらく不遇な境遇に置かれることなります。
 苫小牧市はいきなりとんでもない物を貰っちゃって困ったのでしょう。展示しようにも展示スペースが確保できなかったのか、野ざらしで展示というか放置されてしまいます。

 私の記憶が確かなら、この“ミール野外放置事件”は当時マスコミに少なからず報道され、各方面の心ある?人たちから憤りのコメントが寄せられていたものです。ちなみに宇宙少年だった私も「苫小牧ってミールの価値わかっとんのか?」と胸を痛めました。偉大なる宇宙の英雄に対してあまりにも無礼だと感じました。
 私は怒りのあまり間違って機動歩兵に志願し宇宙の戦士になるところでした。

meal_cockpit_2
(コクピットに着座する機動歩兵。姿勢がキツイ!)

 世界中から批判の矢面に立たされた苫小牧市はやっと事の重大さに気付いたのか、“ミール展示館”という名の専用スペースを後に建設しました。“ミール放置プレイ”はやっと終了。

 『ミール』はやっと安住の地を得、未来を託す子供達へ宇宙への夢を育むことの大切さを無言で語っています。

 とにかく『ミール展示館』は触れるし内部を見学できるし、その他にも併設施設ではプラネタリウムの上映やジェットエンジンの展示、科学理論を実習体験できるなど行政が運営するこの手の施設としては盛りだくさん。そして嬉しいことに入館料は無料!!!

meal_toilet_2
(ミールのトイレ。オシッコ用のサックは共用なのか?)

 子供達の宇宙への夢や希望が薄れてきているといいます。
 大人になったらなんになる?「宇宙飛行士!」「パイロット!」
 ちょっと前の男の子ならほとんどがそう答えたはずです。

 科学は万能ではありません。
 科学は必ずしも人を幸せにするとは限りません。

 しかし人類が地球を尊重し次なるステップへと駆け上がるためには宇宙への興味を失ってはならないと思います。子供達の心に科学技術への憧れを取り戻さなくてはだめです。

 宇宙こそが人類をより高みへと導く最後の場なのだから。
 宇宙へは国家、思想、宗教、人種、経済、人類を縛りつけ思考を硬直化させている全てのしがらみを持ち込ませてはならない。

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