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2005/12/09

WWEがドーピング検査を導入

 世界最大のプロレス団体WWEがドーピング検査を本格的に導入するらしい。
hitman_hart_01
 先日のエディ・ゲレロの急死が引き金になったと思われる。
ゲレロが薬物の常用者だったからというのが理由らしい。

 ドーピング検査を開始すること自体は喜ぶべきことなのかもしれない。
 薬物によって健康を害し、

最悪だと死に至るケースを未然に防げるのだから。
 だけど「やっとか」って気もする。

 筋肉モリモリのレスラーは大昔からいた。
 しかし、最近ではほとんどのレスラーが筋肉マンタイプに属する。
 プロレスラーの体型は非常に画一的になってきているように思う。
 昔は肥満レスラー(ヘイスタック・カルホーンとか)、巨人レスラー(G馬場とかラジャ・ライオン)など、 プロレスラーの外観は様々で試合を観なくても楽しめたものだった。
 マスクマンも減ったな・・・

 私の記憶では1980年代のはじめ頃から急速にマッチョなプロレスラーが増加したように思う。
 “鋼鉄男”ポール・オンドーフや “爆弾小僧”ダイナマイト・キッド “超人”ハルク・ホーガンなどの旧WWF系レスラーに多かったかな?
 WWF以外のエリアでもロード・ウォリアーズが大人気だった。

andre_1

 ちなみに、WWF(昔はWWWF)の地元のNew York Cityのプロレスファンは伝統的に巨漢のパワーファイターを好む傾向にあるそうだ。
 典型的なのが“人間発電所”ブルーノ・サンマルチノ、“人間山脈”アンドレ・ザ・ジャイアントであります。
 “ニューヨークの帝王”アントニオ・ロッカは巨漢レスラーではありませんでしたが・・・・・

 不自然なほどに筋肉質のプロレスラーが増えた背景は何なのか?

 答えの一つは客のニーズなのかもしれない。
 ギリシア彫刻のような、均整のとれた理想的な肉体は見ていて嫌な気分はしない。
 たとえ男の裸であっても、どうせ見るのなら美しい肉体を見たいに決まっている。
 そんな観客のニーズに過剰に反応しすぎた結果が、薬物の乱用だったのかもしれない。
 市場の求める商品へと肉体を改造したのだろう。
 薬物の使用が自らの選択か、会社から強要されたものなのかは不明だが。

hulk_hogan_01

 もう一つの答えはプロレスそのものの変化だったのかも。
 1980年代にWWFは急激に成長した。
 それまでのアメリカ国内のプロレス勢力図はというと、南部を中心に広範囲に渡ってテリトリーを所有し権威を誇ったNWA、主に北部を基盤とするバーン・ガニアが創立したAWA、ビンス・マクマホン・シニアがニューヨーク周辺を仕切っていたWWWF(後にWWF)、以上の3団体をメジャー3大団体と呼び、この3団体は興行戦争においてもそれぞれのテリトリーは侵さないという「不可侵条約」を暗黙のもとに了承しあっていた。

 だがWWFのトップにビンス・マクマホン・ジュニアが座ったことで事態は急転した。
 ジュニアはプロレス界の慣例を無視し、次々と他団体のテリトリーにおいて興行を行った。
 そして、WWFの興行は熱狂的に迎えられた。
 面白かったのである。WWFは。

 NWA、AWAは程度の差こそあれ、伝統的な「プロレスリング」スタイルで、レスリングの攻防にエンターテイメントの要素が付随するというものであった。

 WWFは全く逆で、レスラーのキャラクターを明確にすることにより綿密なサイドストーリーの組み立てを行い、演出されたプロフェッショナルなショーを演ずるのがプロレスラーであるというスタイルで勝負した。
 これが当たった。

 マクマホン・ジュニアはメディアの変化にも素早く対応した。
 全米の家庭に普及しつつあったケーブルテレビでWWFの映像を配信しレスラーの知名度を向上させた。
 プロレスラーは「プロレスファンのヒーロー」から「子供達のヒーロー」になったのだ。
 レスラーはキャラクター化され、フィギアやTシャツなどの関連グッズは売れまくった。

 WWFは他の団体を駆逐していった。
 NWAやAWAは既に存在しない。

 ヒーローとして崇められるプロレスラーにレスリングの素養は最低限で十分となった。
 リングの中で肉体を誇示することにより観客の崇拝を集めればよいのだ。
 グラウンドでの絞め技や関節技の攻防を繰り広げるよりも、スタンディングで派手な大技を連発、後は殴る蹴るでOKとなった。
 なんでか?
 信仰の対象であるプロレスラーに群がるプロレス信者にとっては、ご本尊のレスラーがよく見えたほうがいいに決まっているから。
 テレビ映えしたほうが視聴者の受けもいいし。
 そして信者の崇拝を集め続けるには、崇拝対象はより美しくなければならない。
 だから過剰に筋肉というコンテンツにプロレスラー自身が固執していったのではいのか?

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 それにしてもナチュラルな肉体を誇るレスラーが減ってしまったことが悲しい。
 “生傷男”ディック・ザ・ブルーザー・アフィルス、“ぶっ壊し屋”クラッシャー・リソワスキー、“カナダの荒法師”ジン・キニスキー、“黒い魔神”ボボ・ブラジル。
 彼らの筋肉は際立って美しくはなかった。
 だけど凄みがあった。
 説得力のある〝戦士の肉体〟だった。

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 だけど・・・
 本人が信念をもってステロイドなどで筋肉を巨大化させることは悪なのだろうか?
 リスクも全て承知の上での確信犯であっても罰則の対象にできるのだろうか?
 禁止条項のある競技でなければドーピングは自己の目的を達成するための手段の一つとして容認するしかない時代が来るのではないのだろうか?

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【女子ゴルフ界大型新人美少女ゴルファー 金田久美子 不良少女だった頃の映像 】
「第2の宮里藍」といわれる女子アマゴルフ界期待の女子高生ゴルファー2人が、ネット上のホームページ(HP)上に自分たちのハレンチショットを掲載、飲酒、暴走族との付き合いを暴露していた問題で、高校側が2人に自主退学を勧告していたことが30日、明らかになった。


http://kanedakumiko.blogspot.com/


自主退学勧告を受けたのは、金田久美子選手と梅田如選手=いずれも(16)。
梅田如選手はモデル並みの美少女で、今春から大手芸能プロに所属。女優とゴルフの両立を目指していた。
また、梅田如選手が男に服の上から胸をもませた写真や、金田久美子、梅田如両選手のツーショットで「海とゆったらSEX」と不純異性交遊を連想させる写真も掲載していた。

http://kanedakumiko.blogspot.com/

投稿: 【女子ゴルフ界大型新人美少女ゴルファー 金田久美子 不良少女だった頃の映像 】 | 2009/03/06 14:32

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 先々日は東宝撮影所で次回作の打ち合わせ。  どうしても自分に任せていただきたいハマリ役があったので、現在それに向けて役作り……  というか、一日一食にして頬をこけさせています。  死人っぽい雰囲気もあったほうがいいかな〜、と思い。  見当違いならすみま....... [続きを読む]

受信: 2005/12/13 15:57

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