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2006/01/04

日本の科学力が心配です

 小惑星探査機「はやぶさ」が大変なことになりそうです。

mig_33
(松本零士先生の戦闘機)

 小惑星イトカワへの着陸と土壌のサンプル採取をめざしましたが、目的のほとんどを達成できないまま帰還することになりそうです。
っていうか、

帰還することすら怪しくなってきたようです。

 地球にも戻れない。
 サンプルの採取も失敗。

 いったい何のために「はやぶさ」は飛び続けたのでしょうか?

 誰の責任かはともかく、日本の宇宙開発事業の度重なる醜態には目を覆いたくなります。

 とんでもない額の開発費が無駄になるし、もっと深刻なのは対外的な日本のイメージダウンにつながること。
 何のイメージダウンか?
 当然、日本の技術力のイメージのことです。

 私を含めて多くの日本人は幼い頃から「日本の科学技術は世界一。その気になれば有人ロケットはいつでも打ち上げられる」とか「日本の原子力発電所は世界一安全」とかって言われて育ったはずです。

 しかし、現実ではどうでしょうか?
 繰り返されるロケット打ち上げの失敗。
 尽きることの無い原発事故(そして事故隠し)

 どうやら日本人の全てが騙されていたかもしれないのです。

 わたしも実際に最近まで日本の技術神話を信じていました。
 だけど・・・・  何かヤバイみたいです。

 宇宙開発の目的の違いはあれども、中国に有人ロケットは先を越されました。
 家電製品の分野でも中国や韓国の急激な追い上げをくらっています。
 コンピュータエンジニアの養成ではインドが凄いみたいです。
 家庭用ビデオゲームもマイクロソフトが本腰をあげてきました。

 日本だけが絶対的に優位に立っている科学の分野は消滅したのかもしれません。

 日本は本当に“技術立国”なのでしょうか?
 幻想だったのでしょうか?
 幻想だとしたら、なぜ、日本人は幻想を信じ続けてきたのでしょう?

 “日本の技術力は凄いんだぞ”という願望を共有していただけなのかもしれません。

 “日本は技術立国である”というプライドを掲げ、日本人が相互に鼓舞しあっていただけなのかもしれません。

 先端科学技術の分野で日本はこれまで輝かしい実績を残してきたのは事実です。
 しかしそれは既に過去のものだということを認める時期にきているのでしょう。

 たとえば自動車に置き換えるとわかりやすいです。
 自動車レースの最高峰であり、自動車メーカーの技術力を誇示する舞台がF1ですが、 F1を含めて自動車文化というものはヨーロッパ人のものであるという意識が依然として強いと言われています。
 しかし、自動車誕生の時代ならともかく、自動車文化は世界中に普及しました。
 F1においてもホンダの圧倒的な強さで証明されたように、ヨーロッパのメーカーだという理由でのアドバンテージは存在しないことが立証されました。

 科学技術というものは常に進化しているのです。

 現代では常に科学の勝利者であり続けることなど不可能なのです。

 圧倒的な生産力と高品質で中国やインドが勝負してきたら日本は勝負できません。
 同じ土俵で勝負できない場合はどうすればいいのか?

 新しい土俵を作ればいいのです。
 ジャパンオリジナルのこれまで存在しなかった分野。
 誰も興味を示さなかった分野がきっとあるはず。

 今日の安定よりも明日の栄光を目指すほうが格好いいと思うのですが・・・・
 違いますか?

 もしかしたら、研究者も含めて日本人が気付いていない先進技術が既に存在しているのかもしれません。

 近い将来モビルスーツを作るのは日本人だと信じたいのです。

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コメント

少ない予算で、日本の宇宙開発はよくやっていると思いますよ。ロケットの打ち上げなんて、アメリカだってロシアだって中国だって山ほど失敗しているんです。そう言う中で経験値を積み上げていくのが技術開発じゃないですか。技術的には、友人飛行より「はやぶさ」の挑戦の方が数倍高度だという話もあります。当初目指した目的が果たせなかったとしても、トラブルの起こった機体を遠隔操作で地球に帰還させるミッションは技術的な蓄積に繋がります。宇宙開発なんてのはまだまだ経験値の備蓄が少ないんですよ。この手の挑戦は成功か失敗かの二価値じゃないんです。

投稿: グルタミン | 2009/02/13 00:12

失礼、有人飛行でした。

投稿: グルタミン | 2009/02/13 01:16

いや、はやぶさはむしろ大成功の部類でしょう。Scienceに特集が乗って世界中の科学者が結果に驚嘆したのは記憶に新しいではありませんか。サンプル採取の件は残念ですが、自律ランデブーという世界で類をみない技術への第一歩を踏み出せたのは大きいですよ。今後に期待です。

投稿: アルブミン | 2009/02/13 06:20

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