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2006/07/14

なんでマテラッツィが・・・・

 画像は1982年スペイン大会の得点王パオロ・ロッシ(Paolo Rossi)です。本当に素晴らしい選手でしたねロッシは・・・・・

   Rossi_24_2

 イタリアが優勝したことを喜ばずにはいられません。

 ところでドイツワールドカップ決勝での、マテラッツィに対するジダンの頭突きのことですが、

なんか変な方向に論調が傾いていますね。

 『頭突きをしたジダンは悪い。だけどジダンに頭突きをさせる原因を作ったマテラッツィはもっと悪い』という考え方のことです。

 これって逆でしょ?

 本来ならば、

 『ジダンの身内を侮辱したマテラッツィは悪い。だけど暴力的手段で報復したジダンはもっと悪い』が普通だと思うのですが・・・・・

 フットボールに限らず、あらゆるスポーツにおいてプレイ中に暴力を振るった選手がこんなに擁護されたことって珍しいことです。

Maradona_10

(GOD HAND GOAL炸裂!)

 だったらエリック・カントナの“カンフー事件”だって寛容な措置がとられても良かったのではないのかと思います。

 カントナが“カンフー・キック”を放った相手はスタジアムの観客でしたが、この時もカントナは汚い野次に激昂しての暴力行為でした。

 イギリス人がフランス人に浴びせる差別的表現の暴言に耐え切れず暴れたのです。

 フランス人がカエルを食用にしていることをイギリス人は蔑んでおり、しばしば〝カエル喰い!〟と馬鹿にするそうです。

 結局カントナは“カンフー事件”を契機に現役を退くことになったのです。

 悪質なサポーターのことも問題にはされましたが、カントナを擁護する世論は意外と少数だったように思います。

 カントナとジダンの世間的なイメージ、パーソナリティーの違いが影響しているのかもしれませんね。

 ジダンは紳士。

 カントナは悪童。

     Georgebest_04

              (〝BAD BOY〟George Best)

 厳しい見方ですが、スポーツというものが原理原則に基づくのであるならば、理性を捨て去ってしまったジダンは非難されて当然なのです。

 ジダンに送りたい言葉があります。

 超人野球マンガ「アストロ球団」(作:遠崎史朗、画:中島徳博)の“球五死す!?の巻”に出てくる三荻野球五の台詞のことです。

 アストロ球団は対戦相手のビクトリー球団にデスマッチ野球を仕掛けられ、球五はビクトリー球団の悪質なプレイで瀕死の重傷を負います。

 医務室に搬送される寸前、球五の身を心配し駆け寄った宇野球一に対し、球五は息も絶え絶えの状態で語りかけました。

〝プレイでやられたら プレイでやりかえせ〟

 「アストロ球団」を知らない人には訳が分からないし、説得力を持たない展開かと思いますが、マンガであることを差し引いたとしても、恐ろしいほどに凄惨な暴力を受けて退場を余儀なくされた球五の言葉だから意味があるのです。

  Rossi_27

 私はサッカー選手としてのマテラッツィの才能は素晴らしいものがあると思うし、マテラッツィの粗暴さも、ジダンのような無機質なキャラクターよりも人間臭くて好感が持てます。(自分の身近にマテラッツィみたいな人間がいたら悩んでしまいますが・・・・)

 マテラッツィの『心理攻撃』あるいは『精神攻撃』は以前からサッカーを知る人にとっては有名だったわけだし。そういった部分もマテラッツィの個性として受け入れられてきたはずだし。

 闘争心と狂気は紙一重であることを体現していたのがマテラッツィ。

 本当に頼もしいマテラッツィ。

 「なんでいまさらマテラッツィのことを?」と考えてしまうのです。私は。

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