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2007/02/19

不寛容な人々

 現代社会は「文化の出会いが無い時代」なのかもしれません。

 世の中は不寛容な人でいっぱい!

 ダバディのブログを参照

 自分にとってはごく普通の生活を、いきなり非難されても、非難される意味が分からなくて当然。

 人種が違う、信じている神様が違う、食文化が違う、人間は生まれながらにある種のカテゴリーに属して生まれてくるものです。

 それは好むと好まざるとです。

 そしてある種のカテゴリーに属しているからには、

自分の属するものに対して誇りを持ちたいと思うのは自然なことです。

 自分の群れが他の群れより優れているかどうか、などと考えたことは私にはありませんが、私のような人間ばかりではないのもこの世界では現実です。

 自国の文化が、他の文化より優れていて欲しい。他国の文化は野蛮なもの。

 自分達の人種は他の人種より優れていて欲しい。他の人種は汚らわしい。

 そんな風に考える人って意外と大勢いるんですよね。

 そんな思想を持っている人達に限って、自分達の歴史や文化というものを恐ろしいほどに浅い部分でしか理解していないんですよ。

 悲しいことです。

 他の人種や文化を否定することでしか、自己の存在価値を見出せないなんて・・・・・

 異なった宗教や人種を攻撃することでしか団結できないなんて、自分達の文化的背景の空虚さを曝け出しているようなもの。

 空っぽなんですよ。

 自分がされて嫌なことは他者に対して行いたくないです。

 自分達の文化に対しての中傷は受け入れがたいです。しかし、それは自分達の文化が他に対して優越性を持っていると思っているからではありません。受け入れてもらえないことの悲しさから来る感情です。

 ちなみに日本には昔から鯨を食べる習慣があります。

 私も鯨は大好物です。

 別に年がら年中鯨を食べているわけではありません。

 だけど鯨が金輪際食べられなくなるとしたら?

 世界的な反捕鯨運動の高まりで鯨文化は絶滅寸前です。

 鯨を食べることはそんなに許しがたいことなんでしょうか?

 鯨を食べられなくなることは悲しいことです。

 捕鯨船を火炎瓶で攻撃したり、船で体当たりする環境保護団体の人々は鯨の方が人間より大切なのでしょうか?

 自分達の道徳に基づいてのみ他者を理解しようとするから、文化の衝突が引き起こされるのです。

 反捕鯨派は、鯨のような頭のいい動物を食べる人々は野蛮だと主張します。

 では、他の文化圏では野蛮な習慣は皆無なのでしょうか?

 韓国では犬を食用に利用しますね。

 タイでは猫を食べると聞いた事があります。

 南洋の大型の飛べない鳥の多くは白人が食用にした影響で絶滅しました。

(鯨が一時期激減した根本的な原因は、アメリカが乱獲したからです。鯨の脂肪を工業用のオイルとして利用するためです。ペリーが日本に来たのもアメリカの捕鯨船が日本に寄港できるように頼みに来たのでした)

 世界中には様々な食習慣があって当然だと思えば何も気にならないのでは?

 一つの価値観がスタンダードになるなんてあり得ないと思えばどうでも良いことなのに。

 スペインの伝統的な文化に闘牛があります。

 ブルドッグは牛と戦わせるために開発されたといいます。

 タイをはじめとする東南アジアの広範囲には闘鶏の習慣があります。試合では足に刃を取り付ける真剣勝負です。

 中国にはコオロギを戦わせる遊びがあります。

 日本にも犬同士を戦わせる闘犬とか、牛同士が戦う牛の角突きがありますね。

 動物と人間が、あるいは動物同士を戦わせる習慣を、いちいち野蛮だなんだとお互いに非難しあっていたら世界はどうなってしまうのでしょう?

 自分達の理解を超えたものを野蛮だ何だと言っていたら限が無いのです。

 ユダヤ教徒やイスラム教徒は豚を食べません。だからといって豚を食べる文化圏の人々を汚らわしい等と攻撃したりしませんよね?

 インドでは牛は神聖な生き物なので食べません。だからといって牛を食べる人達を罰当たりだとは言いません。自分達が誤って牛を口にしないように気をつけるだけです。

 日本では長い間肉食の習慣が無く、肉食中心の欧米人を野蛮だと評しましたが、日本で肉食文化が広まるにつれ、肉食はごく普通のものとして定着しました。

 食文化に限らず明治以降様々な西洋文化に日本に導入されました。

 第2次世界大戦の敗戦後はアメリカの価値観が日本に押し寄せました。

 そのような外部からの文化流入を好まず抵抗を試みた人々も大勢いたはずです。

 日本が外国文化に飲み込まれてしまうと懸念した人達も多かったはずです。

 実際はどうなのでしょう?

 たしかに古来からの習慣で失われてしまったものは多いと思います。

 何をもって「日本らしさ」とするのかは疑問ですが、多くの人が日本らしさが消え行くと嘆いています。

 だけど私はそうは思いません。

 長い歴史のうねりの中で考えますと、日本に限らず多くの国々が多種多様な文化様式の変遷を経て今に至っているのですから。

 日本でいうと、歴史の中のいつ頃を「日本らしい」と考えるかは、個人の主観の中でしか判断しようがありません。

 今現在の文化のありのままの姿が「らしさ」なはずでしょ?

 自分の属する集団以外の勢力を脅威としてしか考えられないことは悲劇です。

 不寛容さは文化の停滞を招きます。

 寛容さは文化の往来を促します。

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