日本の正義が試されている
日本から正義が失われてしまっていることが、この度の《小沢一郎不正献金でっち上げ事件》によって明白になりました。
今回の事件は、民主党にとっては痛手だったかもしれませんが、国民の抱いていた、ある種の“幻想”を解いてくれるという、思いがけない収穫を与えてくれたことも事実です。
“幻想”とは何のことか?
一言では言い尽くせませんが、端的に表現すれば、『日本は民主国家である』という幻想のことです。
民主国家ではないということは、日本どんな国なのでしょう?
主権在民という概念すら存在しない、
北朝鮮と同等の警察国家だったということなのです。
「そんな馬鹿な。お前はキチガイか?」って怒る方もいらっしゃるでしょうが、事実なんだから、仕方が無い。
まず、酷いのは報道の仕方、マスメディアの偏向ぶり。
マスメディアは個々の主義主張を有していたとしても、本来ならば、政府を監視し間違いがあればそれを正し、不偏不党の立場で国民に事実を伝えるのが役目のはず。
しかし、日本のマスコミは残念なことに、政府の広報機関としてしか機能していません。
まるで日本の軍国主義時代の大本営発表です。
今回の事件にしても、自民党側の議員の多くが西松建設と関わりがあり、かなりの深入りしていた議員が居たにも関わらず、報道されてくるのは民主党側の情報ばかり。
ほとんど『尋問』と化した記者会見に民主党関係者が応じる場面が、連日のように圧倒的な情報量でテレビ画面に映し出されています。
しかし、自民側でかなりダークと言われている森元総理などに関しては、話題になってもごく僅か。
これじゃ、どう贔屓目にみても、民主党という公党を、マスメディアという巨大な宣伝媒体を使って自民と公明が潰しにかかっている、あからさまな選挙妨害でしかないのでは?
捜査中の情報リークも見事で、逐一細かく報道してくれるものだから、メディアを統括する行政機関の総務省と、法をつかさどる検察の連携、はっきり言えば官僚どうしの結託は見事としか言えません。
特に酷いのが、日曜とかに放送している政治番組。
ゲストの選定やコメンテーターの選定が明らかに思想信条に偏った方々であり、出てくる話題も自民・公明に有利に働くように巧みに番組構成されている。
これは国民の思考を特定の方向へと導く、プロパガンダでしかないのでは?
郵政関連の不正問題では、かんぽの宿疑惑に続いて、メルぱるく疑惑も出てきているのに、メディアの扱い方は、不当なほど少なすぎる。
これほどまでに露骨な報道姿勢を、メディアが見せたことがかつてあったのでしょうか?
軍事統制されていた戦前戦中の日本やナチス・ドイツならいざ知らず、現代の日本ですよここは。
まあ、日本が敗戦後国家を再建していく過程で、アメリカの大掛かりな介入で、日本の左翼化や社会主義勢力を押さえ込むために、CIAのような情報機関を設け、右派勢力やヤクザを野放しにし巧みに利用しながら、様々な謀略活動を行っていたのは周知の事実ですがね。
情報機関といえば聞こえは良いですが、ひらたく言えば『秘密警察』と同じことなんですから。
今回の検察の行動はまさしく特高警察の再来でした。
ちょっと政府に反する言動があっただけで、いつ自分が犯罪者に仕立て上げられるか分からない様な状況なんです、今の日本は。
息が詰まるような生活を余儀なくされているのは、まさしく恐怖政治そのものです。
小沢問題はともかくとして、マスメディアを利用した国家による巧妙なプロパガンダ、国策報道はこれからも続きます。
小沢氏も政権側の手法を十分に理解したうえで対応しているのでしょうから、辞任する必要など全くありません。
謝罪する必要もありません。
民主党が政権奪取できる力量があるかどうかが試されています。
では、国民である私達がしなければならないことは何か?
当たり前のことですが、マスコミ報道を鵜呑みにせずに、その裏に潜む真実を見極める眼力、心眼を鍛えていくこと。
政府はセンセーショナルな報道で、国民の関心を別の方向へ向けようともするでしょう。それは、ワイドショー的な下世話な話題かもしれませんし、大規模なスポーツイベントの報道かもしれません。
とにかく惑わされないことが大事です。
このままでは日本は暴走し続け、ファシズム(fascism)の完成を許してしまいます。
今回の問題では、日本人の理性的な能力が試されているのです。
このまま、大本営発表のマスコミのプロパガンダを信じ続けるのか?
このまま、アメリカの属国としてアメリカ人の支配下で家畜人であり続けるのか?
このまま、既成勢力に富が集中する、企業支配体制を野放しにし続けるのか?
このまま、既得権益に固執する、官僚を野放しにし続けるのか?
日本人が民主主義というものを理解し、理性的な判断をできるまでに成長していれば、選挙という極めて簡単な合法的手段で、悪辣な支配体制を転換することは可能なのです。
情緒に流されず、理性を失わずに、全体を見回してから判断してみましょう。
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