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2010年4月

2010/04/21

The Great Dictator     『独裁者』

Charles Chaplin の名作映画『独裁者』[1940年製作](原題:The Great Dictator )のクライマックスでの有名な演説の内容についてちょっと紹介します。

 申し訳ない。私は皇帝なんかにはなりたくない。そんなのは柄じゃない。支配や征服もしたくない。ただ、ユダヤ人にしろキリスト教徒にしろ、黒人にしろ白人にしろ、皆を助けたいだけだ。

 私たちは皆、お互いを助けたいと望んでいる。人間とはそういうものだ他人の不幸によってではなく、お互いの幸福で支え合って生きたい。憎み合いたくはない。地球には一人一人のための場所があるんだ。大地は豊かで皆に恵みを与える。

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 人は自由に美しく生活できるはずだ。なのに、私たちは道を失った。貪欲が人の魂を毒し、憎しみで世界にバリケードが作られ、軍隊の歩調が私たちを殺戮へと追いやった。スピードは早くなったが、人は孤独になった。富を産み出すはずの機械なのに、私たちは貧困のなかに取り残された。知識は増えたが人は懐疑的になり巧妙な知恵は人を非情・冷酷にした。機械より人、知識よりも優しさや思いやりが必要だ。そうでなければ、人生は暴力に満ち全ては無になってしまう。飛行機とラジオは私たちを結びつけ、人間の良心に訴えて、国境を越えた兄弟愛を呼びかけ、私たちを一つにする。今も私の声は何百万という人々に届いている。絶望する男や女や子供たち、罪もない人々を拷問し投獄する組織の犠牲者たちに。そんな人々に言おう、絶望してはならない、と。

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