経済・政治・国際

2010/04/21

The Great Dictator     『独裁者』

Charles Chaplin の名作映画『独裁者』[1940年製作](原題:The Great Dictator )のクライマックスでの有名な演説の内容についてちょっと紹介します。

 申し訳ない。私は皇帝なんかにはなりたくない。そんなのは柄じゃない。支配や征服もしたくない。ただ、ユダヤ人にしろキリスト教徒にしろ、黒人にしろ白人にしろ、皆を助けたいだけだ。

 私たちは皆、お互いを助けたいと望んでいる。人間とはそういうものだ他人の不幸によってではなく、お互いの幸福で支え合って生きたい。憎み合いたくはない。地球には一人一人のための場所があるんだ。大地は豊かで皆に恵みを与える。

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 人は自由に美しく生活できるはずだ。なのに、私たちは道を失った。貪欲が人の魂を毒し、憎しみで世界にバリケードが作られ、軍隊の歩調が私たちを殺戮へと追いやった。スピードは早くなったが、人は孤独になった。富を産み出すはずの機械なのに、私たちは貧困のなかに取り残された。知識は増えたが人は懐疑的になり巧妙な知恵は人を非情・冷酷にした。機械より人、知識よりも優しさや思いやりが必要だ。そうでなければ、人生は暴力に満ち全ては無になってしまう。飛行機とラジオは私たちを結びつけ、人間の良心に訴えて、国境を越えた兄弟愛を呼びかけ、私たちを一つにする。今も私の声は何百万という人々に届いている。絶望する男や女や子供たち、罪もない人々を拷問し投獄する組織の犠牲者たちに。そんな人々に言おう、絶望してはならない、と。

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2009/03/26

never give up イチロー

 2009年3月24日、民主党小沢代表が代表職の続投を表明する会見を実施した。

 小沢代表としては、現時点で可能な限りの、最も簡潔な話し方で、『疑惑』とされてしまった西松建設との関係について、検察当局の取り扱い方が、政権による不当な検察権力の行使であり、不当な政治弾圧とは断固戦い続けることを【説明】した。

 国民に対しては、今回の国策捜査の違法性に、強い憤りを感じ、闘争の姿勢を示しながらも、自らの不注意により、”国民に心配と迷惑をかけてしまった”と、謝罪を行った。

 会見の最中では感極まったのか、涙を流す場面も見られた。

 おそらく公共の場において、心情をあのような形で、小沢代表が表現するするのは初めなのではないか?

 日本を影で支配している、植草氏言うところの〝悪徳ペンタゴン〟の露骨な謀略にはまってしまったことへの、悔しさや、メディアのバッシングに耐え忍んできた苦悩等、積み重なった思いが一気に噴出したのだろう。

 小沢一郎は立派に説明責任を果たした。

 しかしである、

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2009/03/15

日本の正義が試されている

 日本から正義が失われてしまっていることが、この度の《小沢一郎不正献金でっち上げ事件》によって明白になりました。

 今回の事件は、民主党にとっては痛手だったかもしれませんが、国民の抱いていた、ある種の“幻想”を解いてくれるという、思いがけない収穫を与えてくれたことも事実です。

 “幻想”とは何のことか?

 一言では言い尽くせませんが、端的に表現すれば、『日本は民主国家である』という幻想のことです。

 民主国家ではないということは、日本どんな国なのでしょう?

 主権在民という概念すら存在しない、

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2009/03/13

Modern Times

 私達が存在する今はまさに、『モダン・タイムス』の時代なのかもしれない。

 そう、チャールズ・チャップリンが1936年に製作した、映画史に残る名作

『Modern Times』(Charles Chaplin)のことです。

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 人間らしく生きたいと願いつつも、社会の隅々まで工業製品で構築され、がんじがらめにされたシステムの中で、閉塞感に苛まれながら生活している、現在のわたし達。

 今、私たちが生きているこの世の中ってなんなんだろう?

 世界中に張り巡らされたインターネットの網に、

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2009/03/07

警察も検察も国家体制維持のためにのみ存在する。そのためには倫理上許されない捜査も正当化される!

 なんともご親切なことに、政権側から、今回の西松建設献金事件の小沢代表秘書逮捕に至る一連の過程が、政府が仕込んだ自作自演であり、民主党小沢代表に限定した捜査をするように、検察に指示していることを白状した。

政府高官は5日、西松建設の違法献金事件について、首相官邸で記者団に「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。民主党は小沢代表の公設第1秘書の逮捕を「不公正な国家権力の行使だ」と批判しており、政府高官が捜査の見通しに言及したことは、波紋を広げる可能性もある。高官は同夜、「(議員側に)西松建設から献金を受けた認識があるという傍証がない限り(立件は)難しいという意味だった」と釈明した。

 自民党側では森元首相や二階経済産業相、山口俊一首相補佐官らが、西松建設OBが代表を務める政治団体から献金やパーティー券の購入を受けている。(新聞記事より抜粋)

 現時点で捜査状況の内容が、意図的にリークされていますが、

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2009/03/05

タイミングが好すぎる小沢一郎民主党代表の秘書逮捕

 小沢民主党代表の秘書が逮捕された。容疑は企業からの不正献金だという。

 「またかよっ」てカンジ・・・  だって、クリーンな政治家なんていないんだから。

 特に元自民党で、旧田中派の中枢にいた小沢一郎さんなんだから、過酷な権力闘争に明け暮れ、汚れた企業家達の利権にまみれていることなんて、国民のほとんどが分かり切っていたことじゃないですか!

 ただ、今の時点で重要な問題は、自民党と公明党の連立政権が困窮する国民に対して無策で、麻生総理以降の自公政権内で辣腕を発揮する人材が不在だということに多くの有権者は絶望しているということ。

 すこしでも現状の生活に変化を求めたいという、潜在的欲求が有権者の深層心理に根付き始め、「だったら自民や公明よりもマシかもしれない民主党の小沢一郎に任せてみるか」って雰囲気が完成しつつあったこと。

 みんなそのことを理解しているにも関わらず、なんで今頃になって検察が介入するのか?

 どう考えても小泉と竹中という、史上最悪のアメリカ追随の奴隷外交を展開した連中のピンチを救うための、国策捜査としか思えない。

 なぜかって? ここからは推測となりますが、

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2009/02/28

Great Football players

コネタマ参加中: 野球とサッカー、どちらが好き?

 私が好きなのは Football(Soccer)です。Football は世界の共通語。人類を融和させることの出来る唯一の球技。(ちなみに“サッカー”って単語を使用するのはアメリカと日本ぐらいしかない)

 だからこそ、プレイヤーも見る側も感情を抑えきれずに暴走してしまうことがある。言葉や宗教の壁を一瞬のうちに崩し去り、本能に訴えかけ、万民がサポーターと化し、時には暴徒と化すスポーツなんて他にありますか?

 とにかく海外の Football player は格好よすぎです。

     Keegank_011_3

(上の画像はLiverpool F.C 時代のKevin Keegan)

 サッカーと野球の優劣を、いくら語っても不毛な論議に終始すると思うので、過去の偉大な Football player を振り返ってみたいと思います。 

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2009/02/27

中川昭一氏が哀れだ・・・ だけど面白かった

 少し古い話題になっちゃったけれど、先ほどローマで開催された、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)においての、中川昭一前財務相の失態に関して、色々と思うことがあったので・・・

 内容は既に映像で全世界に公開されていますので割愛しますが、フォローしようも無い醜態でしたね。

 親子2代にわたって酒癖が悪いにも関わらず、酒豪で知られた中川氏であるから、予定調和の出来事だったのかもしれないですね。

 誰も声高に話題にしないからあえて言及しますが、中川昭一さんは病気です。

 それもかなり重度のアルコール依存です。

 病人なんですあの人。

 特にかしこまった場に挑む際に、酒なしではいられないってのは、慢性のアル中といってよいです。

 マスコミからの目くらまし目的じゃなくて、

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2009/01/28

Che Guevara は君に語りかける

 夢と希望を失いかけている人々へ。

 勇気を失いかけているあなたへ。

 こんな時代だからこそ、愛の革命家ゲバラが必要とされている。

 愛と正義と自由を貫いたチェ・ゲバラという男の行動は、この21世紀においても色あせることは全く無い。

 『チェ28歳の革命』『チェ・39歳別れの手紙』が製作されたのは時代の必然だった。

     Guevara_03_2

 チェ・ゲバラは、愛と正義と自由という、人間ならごく当たり前に享受できるはずのものが、全ての人類に公正に与えられていないという、根本的な問題を世界中の人民に直視させた。

 チェは問題の根本を正すための革命闘争に、

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2008/12/31

Che Guevara

 Che Guevara という、本気で世界を変えようとし、愛に殉じた男が存在したことを忘れてはならない。 経済や文化のグローバル化を正しいと信じ、既成メディアのプロパガンダに惑わされ続ける人々にこそ、チェ・ゲバラのことを知って欲しい。

 チェ・ゲバラに触れて、真実を見極める眼力を身につけよう。

 ゲバラが信じ続けた“愛”を実感して欲しい。

    Guevara_10

 よりよい世界を望む限り、革命は今も続いているんだと信じよう。

 世界を正しい方向に導こうと信じ、実際に行動した男がいたことを思い出そう。

 Che Guevara はキューバ革命を成功に導いたが、世界は変わらないままだ。

 依然としてゲバラが闘っていた頃と世界は変わっていない。

 アメリカ主導の資本主義・市場原理主義がもたらしたもの、

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